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今さら聞けない!インフレ・デフレって簡単に言うとなに?

新聞の経済面をにぎわす「インフレ」と「デフレ」は、広い意味での経済の傾向が今どうかを表しています。物価や給料が上がって、去年100円で買えたノートが120円に値上がりする状態を「インフレ(インフレーション)」といいます。反対に、物価等が下がったり、給料が上がらないと買い控えが起きるので、100円のノートを80円で売ったりしますね。これが「デフレ(デフレーション)」です。

物価が1年で1000倍も!? 実際にあったハイパーインフレ

経済の理想形は、どのような状態でしょうか。1~2%の穏やかなインフレで、賃金も少しずつ上昇して手取り額が増え、経済に活気がある状態といわれています。雇用も増えるなど、社会が明るい雰囲気になるからです。

この理想形を目指して各国の中央銀行は金融政策を行っています。マイルドなインフレは理想的ですが、インフレが進みすぎて物価が高くなると、庶民の生活は苦しいものになってしまいます。

インフレ対策には、金利を高くする「金融引き締め」が行われます。出回るお金が減って、インフレにブレーキをかけるのです。金利が高くなると、企業は高い金利を払って借金をする、設備投資などの拡大路線を見合わせることが多くなります。反対に、銀行にお金を預けて高い金利をもらったほうが儲かるからです。

一方、過去には、1年で物価が1000倍になるような「ハイパーインフレ」などもありました。第2次大戦の敗戦国のドイツと日本は、経済基盤を失い、物資が大幅に不足しました。物資が少ないのに需要は多いので、価格は高くなります。そこで物価がどんどん上がるハイパーインフレとなりました。「需要と供給の関係」の結果です。

じわじわくる恐怖……本当に“危険”なのはデフレ

インフレの反対に、物の値段が下がる状態がデフレです。1990年代後半から2014年くらいまで、日本は消費者物価指数が下がり続けるデフレ状態でした。消費者物価指数とは、私達が買い物をする際の、小売価格の変動を表す統計の指数です。

「物価が下がるなんて、嬉しい!」と思うのですが、一概に良いことばかりでもないようです。「今100万円で買えるこの車、来年なら90万カモ?」と思ったら、来年まで買い控えようと思うのが人情です。人を雇う時も、「今なら年収400万円のこの仕事、来年募集なら380万でも大丈夫」と思うと、経営者も採用を見合わせたりします。

デフレは、こうした経済の停滞を招き、不況を招きやすいといわれています。そこで、日銀が「マイナス金利」や「国債の日銀買い入れ」などの思い切った金融政策を打ちだして対応しているところです。

「スタグフレーション」は不況なのにインフレ

「不況なのにインフレ…って、おかしくない!?」と思う状態がスタグフレーションです。
実際に1970年代のオイルショック時には、一時、原油価格は4倍まで高騰しましたが(インフレ)、経済は停滞して不況でした。

最近では、2007年アメリカのサブプライムショックを発端に、一時スタグフレーションが心配されました。事態を重く見た各国政府が次々に協調して経済対策を打ち、ことなきを得ることができました。

スタグフレーションの原因は、戦争や政治的混乱で生活必需品が不足すること、といわれています。オイルショック時には、日本でトイレットペーパー不足を心配した主婦の争奪戦がニュースになりました。

“インフレ”の時は物(土地)の価値が上がり、“デフレ”の時はお金の価値が上がり、スタグフレーションの時は生活必需品の価値が上がります。それぞれの経済状況に応じて、「その時価値が上がるもの」を見極め、投資活動や家計管理を行っていきたいものです。

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