iDeCoも年末調整が必要?それとも確定申告?申請方法をチェック

更新日:2019/11/18

掛金の全額が所得控除になるため節税効果が高いiDeCoですが、自動的に税金が安くなるわけではありません。年末調整あるいは確定申告を行い、1年間でいくらiDeCoに拠出したのかを申告する必要があります。どのような手続きが必要なのかまとめました。

iDeCoも年末調整が必要?それとも確定申告?申請方法をチェック

年末調整と確定申告

年末調整と確定申告

iDeCoの所得控除を受けるためには2種類の方法があります。


年末調整:会社員や公務員などの給与所得者
確定申告:自営業者、年末調整で申告し忘れた給与所得者


「所得控除できる」とは、税金を計算するための所得(=課税所得)から引けるということ。たとえばiDeCoを考慮する前の課税所得が300万円の人が、iDeCoに年間30万円拠出していたとすると、課税所得が300万円-30万円=270万円。税額は課税所得×税率で計算するので、iDeCoに拠出した分だけ所得税と住民税が安くなります。iDeCoにいくら拠出したのか申告するのが、年末調整と確定申告というわけです。


▽年末調整とは

給与所得者は毎月の給与から所得税分の金額が引かれています(=源泉徴収)。ただしこれは概算なので、年末までに実際に納める所得税額と、源泉徴収された金額にずれが生じます。こうした差額を12月の給与で清算するのが年末調整。源泉徴収された金額が所得税額より少なければ追加で引かれ、源泉徴収された金額が所得税額より多ければ還付されます。


正確な所得税額を計算してもらうため、給与所得者は勤務先に所得控除や税額控除の金額を伝える必要があります。iDeCoの小規模企業共済等掛金控除だけでなく、生命保険料控除や地震保険料控除なども年末調整で申告可能です。


▽確定申告とは

年末調整のときにiDeCoの申告を忘れても、確定申告で還付金をもらうことができます。医療費控除やふるさと納税(ワンストップ特例制度を除く)、住宅ローン減税の初年度も年末調整では手続きできないため、確定申告が必要です。また、自営業者には年末調整がないため、確定申告します。

iDeCoで節税するための申請方法

iDeCoで節税するための申請方法

ここからは、iDeCoの申請方法を具体的に説明します。


▽年末調整

年末調整でiDeCoの所得控除を受けるためには、以下の2種類の書類が必要です。


・保険料控除申告書
・iDeCoの払込証明書


・保険料控除申告書

だいたい11月頃になると、勤務先から年末調整書類が配布され、提出を求められることでしょう。iDeCoに関係するのは保険料控除申告書です。


保険料控除の種類は大きく4つに分かれています。


・生命保険料控除
・地震保険料控除
・社会保険料控除
・小規模企業共済等掛金控除


このうち、iDeCoは小規模企業共済等掛金控除に当てはまります。「確定拠出年金法に規定する個人型年金加入者掛金」の欄に、1年間に支払った掛金の総額を記入してください。


・iDeCoの払込証明書

保険料を証明するため、iDeCoの払込証明書が必要です。その年の初回の払込がいつ行われたのかによって、払込証明書の発送時期が異なります。楽天証券の場合は以下のとおり。


・10月末頃 1月~9月に払込実績があった人
・11月末頃 10月に初回払込実績があった人
・12月末頃 11月に初回払込実績があった人
・翌年1月末頃 12月に払込実績があった人


初回の払込が11月か12月の場合、年末調整には間に合いません。この場合は確定申告をすることになります。


払込証明書を紛失した場合、再発行は可能です。ただし書面での手続きが必要で、国民年金基金連合会にて受付後10営業日ほどかかります。なくさずに保管しておき、紛失したときには速やかに再発行の手続きをとるようにしましょう。


▽確定申告


確定申告期間は2月中旬~3月中旬ですが、iDeCoやふるさと納税、医療費控除といった還付申告なら1月1日からできます。2月中旬以降は税務署が混雑するため、1月中に済ませてしまうのがおすすめです。


・手書きで提出する場合

確定申告書には2種類あります。


確定申告書A:給与所得、雑所得、配当所得、一時所得のみ
確定申告書B:事業所得や不動産所得など、その他の所得がある人


サラリーマンは主に確定申告書A、個人事業主など自営業者は確定申告書Bを使用します。手引きの指示に従って必要事項を記入していきましょう。


iDeCoに関しては2カ所記入が必要です。


1. 第一表「小規模企業共済等掛金控除」の欄に、iDeCoの掛金の総額を記入
2. 第二表「小規模企業共済等掛金控除」の掛金の種類に「個人型確定拠出年金」の文字と、iDeCoの掛金の総額を記入


これに源泉徴収票と払込証明書を添えて提出します。


・確定申告書等作成コーナーを利用する場合

国税庁ホームページの「確定申告書等作成コーナー」なら指示に従って入力していくだけで確定申告書が作成できます。手書きと違って自動で計算してくれるので、特別な理由がない限りこちらを利用したほうがよいでしょう。


印刷して郵送で提出することもできますし、オンライン(e-Tax)で提出することもできます。e-Taxで提出するためにはマイナンバーカード及びICカードリーダライタか、税務署で発行されたID・パスワードが必要です。

手続きは忘れずに

掛金が全額所得控除になるのはiDeCoの大きな魅力ですが、年末調整も確定申告も忘れてしまうと節税効果が得られません。たとえば月に1万円拠出している人で、所得税が10%なら、住民税の10%と合わせて12万円×20%=2万4,000円が返ってくるはずです。還付申告は過去5年まで遡れるので、申告していない年があるならば速やかに申告しましょう。

詳細は楽天証券のiDeCo公式ページから確認できます。年収や月の拠出額などから、自分がどのくらい節税できるかシミュレーションすることもできるので、チェックしておいたほうが良いでしょう。

  • 著者:宮島ムーさん

    関西に住む子育て中の主婦です。 お金や不動産に興味があり、日商簿記1級・FP2級・宅建などの資格を独学で取得しました。 記事ではなるべく専門用語を使わず、わかりやすく説明するよう心がけています。
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