日本人女性の平均身長について|過去と現在の比較と体型の変化

更新日:2020/07/03

アメリカの科学雑誌に掲載された研究によると、2000年代に入ってから日本人の平均身長が伸び悩んでいる事実は、やせている女性が増えていることと深い関係があるとのこと。今回は日本人女性の平均身長の推移を確認してから、やせ型思考が平均身長に与える影響を考えます。

日本人女性の平均身長について|過去と現在の比較と体型の変化

日本人女性の平均身長

日本人女性の平均身長

日本人女性の平均身長は、文部科学省「学校保健統計調査」によると2015年時点で157.9cmです。この157.9cmというのは17歳の平均身長で、2015年の年齢別身長は以下のようになっています。

 

『学校保健統計調査 年次統計』(文部科学省)を参考に作成

 

ちなみに過去5年間、17歳時点の平均身長は158.0cm前後と大きな変化はありません。しかし、100年以上の大きな時間で見てみると、平均身長は伸び縮みしています。

過去と現在の変化

過去と現在の変化

ここでは、「学校保健統計調査」をもとに、過去から現在までの日本人女性の平均身長の推移を紹介します。

・1980年代頃まで平均身長は伸びていた

日本人女性の平均身長は戦前から少しずつ伸び続けていて、戦後はさらに伸びていきました。たとえば、17歳時点の平均身長は、以下の通り徐々に伸びてきたことがわかります。

 

『学校保健統計調査 年次統計』(文部科学省)を参考に作成

※1940年~47年までは記録がないため、1948年の平均身長を記載

 

 理由はさまざまですが、1つは食生活や生活習慣の変化などが考えられます。また、1990年代~2000年の平均身長は、158.0cm前後と横ばい傾向です。

・現代は平均身長が横ばいあるいは縮んでいる傾向

日本人女性の平均身長は、戦前・戦後伸びていましたが、1990年あるいは1995年頃から横ばいか、少し縮んでいる傾向も見え始めます。また、成人の平均身長は、1978年頃に生まれた年代をピークを後、徐々に縮み、今後もその傾向が続くという考察もあります。

 

『学校保健統計調査 年次統計』(文部科学省)を参考に作成

 

『学校保健統計調査 年次統計』で公開されている17歳の平均身長を見てみると、縮んでいる年もありますが、おおむね横ばい傾向です。1980年代と違い、平均身長の伸びている傾向は見られません。

現代女性の「やせ志向」の影響

現代女性の「やせ志向」の影響

近年は「やせていることが美しい」と考え、自分の体重を太っていると過大評価するあまり、過度なダイエットをする女性が増えていることが指摘されています。行き過ぎたやせ志向が、心身に影響を与えるおそれがあります。

とくに問題とされているのは、BMIが18.5kg/m2未満、つまりやせ過ぎといえる状態を目指して食事制限などをすることです。

厚生労働省が実施している「国民健康・栄養調査」によると、BMIにおけるやせ過ぎの割合は10%を越えています。20歳代~50歳代と幅広い年代で見られる傾向で、特に20歳代は21.7%(平成29年度の調査)と突出しているのが特徴です。

 

・低出生体重児や身長の伸び悩みの可能性

過度なやせ型思考は、自身の健康状態をむしばむだけではなく、妊娠時に胎児へ影響を与える可能性もあります。

アメリカの科学雑誌『サイエンス』には、低出生体重児が増えていることと、やせ型の妊婦さんが増えていることの関係性を指摘しています。

母親が健康を害するほどやせている場合、胎児への栄養状態にも影響するため、やせ過ぎの母親からは早産児や低出生体重児が生まれてくる確率が高くなるとのこと。低出生体重児の身長は伸びにくい傾向もあり、平均身長を押し下げます。

前段で紹介した1990年代以降の平均身長が横ばいかまたは、縮んでいる傾向となっている事実の背景には、このような母親世代のやせ型思考がまん延だとというのが『サイエンス』の結論です。

・妊娠時に過度な体重増加も控えたほうがよい

やせ型思考は、胎児や自身にとって健康上の影響を与える可能性があると説明してきました。しかし、妊娠時に過度な体重増加がよいかというと、生まれてくる赤ちゃんの体重が増えすぎてしまうので、別の問題も懸念されます。

また、妊娠時にやせ過ぎていてはいけないからといい、単にお菓子やファストフードなど何でも摂取すればいいということでもありません。医師の指導などを受けた上で、ビタミン・タンパク質など栄養バランスを考えた食生活を意識することが大切です。

日本人女性の平均身長は、戦前・戦後・1980年代まで伸びていましたが、1990年代から、横ばい傾向です。とはいえ、平均身長はあくまでも平均ですので、自身の身長と健康状態は必ずしも関係ないでしょう。ただし、妊娠の有無に関わらず栄養バランスを考えた食事は意識することをおすすめします。

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参考サイト

・文部科学省「学校保健統計調査」(2015年)
2020年7月2日
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003147022


・厚生労働省が実施している「国民健康・栄養調査」(2017年)
2020年7月2日
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/eiyou/h29-houkoku.html

  • 著者:菊地 祥さん

    専業ライターの菊地です。
    株式・投資信託8年目。
    もっとお金やライフプランについて知りたいと思い、2018年にFP技能士3級を取得しました。
    現在は2級取得を目指して勉強中です。
    お金に関するあらゆる専門知識を、分かりやすく説明します。


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