Question

住宅ローンの一括返済について

更新日:2018/12/25

13年ほど前に約4,000万円の住宅を35年ローンで購入しました。 息子が自立し貯蓄も充分あるため、残りの20年近い住宅ローンを完済してしまいたいのですが、一括返済をする場合どのようなデメリットがあるのでしょうか?

年齢:50代
未既婚:既婚
子ども:あり
職業:会社員
世帯年収:1,000万円~1,200万円
ペンネーム:巴

 

Answer

貯蓄が充分にあり、お子さんも独立されているということであれば、一括返済に関するデメリットはかなり限定的と考えられます。一般的に、一括返済することで考えられるデメリットは、足元の現金がなくなることでまとまった資金が必要となったときに取り戻しようがないことが挙げられます。まとまった資金が必要なシーンは子どもの教育費が代表的であるため、巴さんは、これらの心配は既に解消されている可能性がありますね。

その他だと水回りや設備の故障やリフォーム、頭金をいれて追加で物件を購入するケースがないかなど、現金が必要なシーンが他に想定されないか、棚卸ししておけると安心です。

 

その他に考えられるデメリットとしては、完済をせずに巴さんに万が一のことが起こった場合、住宅ローンは団体信用生命保険で完済され、繰上返済に充てるはずだった現金がそのままご遺族への相続財産になります。完済してから万が一のことがあった場合、繰上返済に充てた現金は戻らないため、遺すことができる財産は減ることになります。住宅ローンに生命保険の効果が含まれていますが、そこが必要なのか不要なのか、ご一考の余地が多少あるかもしれません。

 

また、意外と利息の軽減効果が低い可能性も考えられます。繰上返済は返済開始から年数が経つほど、利息の軽減効果が減って行きます。例えば4,000万円の住宅ローンを金利2%、35年返済で借りていて、2,500万円繰上返済する場合の利息の圧縮効果は、返済開始から3年目であれば約1,220万円、返済開始から13年目であれば約662万円になります。繰上返済に期待する利息軽減効果が思ったほど大きくないといったことが起こらないよう、事前にシミュレーションをして確認しておくと安心です。

 

デメリットをご質問いただいたため、考えられるマイナスな要因をピックアップしてみましたが、巴さんの場合は、完済を比較的前向きに考えられる状況と思われます。低金利が続いているため、無理な繰上返済をしなくても良いことも多いとお伝えすることもありますが、資金にゆとりがあり、他に使う予定がない場合、この限りではありません。

回答者:ファイナンシャルプランナー 風呂内 亜矢さん

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳のとき、貯蓄80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し賃料収入を得ている。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか(祥伝社)』、『ほったらかしでもなぜか貯まる!(主婦の友社)#なぜたま!』などがある。

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