NYダウってなに?日経平均株価と比較したらパフォーマンスが歴然!

更新日:2019/08/15

株式などの資産運用を始めると、マーケット情報をチェックする機会が増えます。もっとも頻繁に目にするのは、日経平均株価やニューヨークダウ(NYダウ)かもしれません。ニュースの経済コーナーでは、毎日のように紹介されています。重要な指標であるこの2つのうち、NYダウについてはどれくらいご存じでしょうか。

ここでは、NYダウにはどんな銘柄が含まれているのか、さらには日経平均と比較した長期的な値動きはどうなっているのかなどについて見ていきたいと思います。

NYダウってなに?日経平均株価と比較したらパフォーマンスが歴然!

NYダウとは

NYダウとは

NYダウは、アメリカのマーケットにおける代表的な株価指数です。日本では日経平均株価がそれに相当するでしょう。算出しているのは、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスという企業。米国の幅広い業種から代表的な銘柄を選出し、平均株価を出しています。NYダウは、ダウ工業株平均30種とも呼ばれています。NYダウの銘柄として選ばれる30社は、時代によって変化してきました。以前は鉄道が中心でしたが、次第に医療やITというような分野を取り込むようになりました。

 

2019年4月2日現在の、NYダウを構成する30銘柄の一部を見てみましょう。カッコ内は業種です。

 

アップル(電気機器)
アメリカン・エキスプレス(金融)
ボーイング(航空機)
ウォルト・ディズニー・カンパニー(娯楽・メディア)
ゴールドマン・サックス(金融)
ジョンソン・エンド・ジョンソン(医薬品)
ザ コカ・コーラ カンパニー(食料品)
マクドナルド(飲食店)
スリーエム(化学)
マイクロソフト(ソフトウェア)
ナイキ(その他製品)
ファイザー(医薬品)
P&G(日用品)
Visa(その他金融)
ウォルマート・ストアーズ(小売業)
エクソンモービル(石油)など

 

名前を知っている企業が多いのではないでしょうか。

 

NYダウを構成する企業は、日本でもなじみの深いグローバルな企業です。規模も大きく、2018年にはアップルが米国企業として、初めて時価総額1兆ドル(約108兆円)を超えたというニュースもありました。現在では経済がグローバル化し、日本も世界経済から大きな影響を受けます。資産運用の際には、日経平均株価だけでなく、NYダウの動向もチェックしておくことが必要と言えるでしょう。

日経平均株価とNYダウのパフォーマンスを比較

日経平均株価とNYダウのパフォーマンスを比較

日本経済の状況を示す日経平均株価と、アメリカや世界の経済状況を反映するNYダウ。この二つの株価指数の値動きには、大きな違いが見られます。

 

まず、日経平均株価の動きを確認してみましょう。日経平均株価のこれまでの最高値は、終値で見ると3万8,915円87銭。1989年12月29日に記録しました。約30年前、バブル景気と呼ばれていた時代です。そこから下げ続け、2008年9月に発生したリーマンショック後には7,054円98銭をつけています。2012年後半からはアベノミクス相場が始まり、現在は2万円台へ戻している状況ですが、それでも、30年前の最高値よりも低いのが分かります。

 

一方、NYダウはどうでしょうか。終値ベースでの史上最高値は、最近までは2018年10月3日の2万6,828.39ドルでしたが、2019年7月15日に2万7,359.16ドルを記録しました。日経平均株価の史上最高値が30年前だったのに比べ、NYダウは現在進行形で史上最高値を更新し続けているのです。

 

バブル期の30年前に日経平均株価に投資していたら、現在でも含み損を抱えている可能性があります。それに比べ、NYダウは現在も史上最高値を更新し続けているため、過去のどの時点で投資したとしても、利益が出ているケースが多いと考えられるでしょう。

 

NYダウも、1987年10月のブラックマンデーや2008年9月のリーマンショックなどで、大きな下落を経験しています。それでも高値を更新し続けるところが、日経平均株価との違いです。

海外株式への投資には、為替リスクも考慮

海外株式への投資には、為替リスクも考慮

日経平均株価とNYダウ。二つの株価指数のパフォーマンスを比較して、NYダウに投資してみたいと考える方もいるかもしれません。ただ、海外の株式に投資する場合、為替リスクの存在も考慮することが必要です。NYダウは、普段ドルで表示されています。

 

たとえばNYダウが2万ドルのとき、1ドルが100円であれば、その値段は2万×100円で200万円です。同じ2万ドルでも1ドル90円の円高になれば180万円に下がり、1ドル110円の円安になれば220万円と日本円での値段が上がります。日本円に換算したときの価値が、ドル円の為替レートによって変わってくるということです。

 

日本でNYダウに投資する際は、インデックスファンドなどの投資信託として購入することができます。ファンドには為替ヘッジがあるもの無いものを選択できる場合があります。為替ヘッジは、ドル円など為替相場の変動から受ける影響を小さくするものです。ヘッジがあれば、購入後に為替の動向を心配せずに済むでしょう。これが為替ヘッジのメリットです。

 

しかし、為替ヘッジをしない方が得をする場合もあります。購入後に為替が円安に振れたときです。もちろん為替ヘッジをしていない場合は、為替が円高方向に動くと利益が小さくなり、不利になります。一人ひとりのリスク許容度によって、選択することになります。

 

 

だれでも名前を知っているような、身近な企業が数多く含まれるNYダウ。世界経済にも大きな影響を与えるため、関心をもってチェックし続ければ資産運用にも役立つでしょう。最高値を更新し続けるパフォーマンスを見て、NYダウへの投資を検討している方も多いと思います。購入の際は為替リスクの確認が必要です。海外に目を向けた投資をスタートする、きっかけとなるでしょう。

  • 著者:黒川ヤスヒトさん

    証券会社でリテール営業を経験し、AFP資格を取得。
    現在ライターとして、パーソナルファイナンスに関する情報の発信を手がけています。
    関心分野は、ライフプランに関する意識調査や最新の金融商品・サービスなど。


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