楽天ペイでSuicaの発行・決済が可能に!キャッシュレス決済の推進となるか
更新日:2019/09/10楽天ペイは、楽天市場や楽天カードで知られている楽天グループが提供している決済サービスです。楽天グループ以外のインターネットショッピングサイトで買い物をする際、楽天会員情報から登録済みの楽天カードの情報を利用できるというもので、毎回カード情報を入力しなくても、簡単で便利にクレジットカードが利用できます。さらに、楽天ペイのアプリを利用すると、インターネットショッピングだけでなく、街中の実店舗でもサインレスで手軽にキャッシュレス決済をすることができます。
そんな便利な楽天ペイが、2020年春を目途にSuicaと連携することになりました。その狙いと、連携によりどのようなことが可能になるのかチェックしてみましょう!

楽天とJR東日本が提携!その狙いとは

楽天グループは、インターネットショッピングにおいて非常に大きなシェアを誇っています。一方のJR東日本のSuicaは、利用者数が非常に多く信頼されている電子マネーですが、カードタイプを使っている人も多く、バーチャルな分野ではそれほど大きなシェアを持っていません。そもそも、楽天はIT企業ですが、JR東日本は鉄道会社です。
利用シーンや顧客といった得意分野が異なる楽天とJR東日本が提携することで、お互いの顧客に対して働きかけ、大きな需要を生み出すことが、今回の提携の狙いだといえるでしょう。
なお、連携は2020年の春を目途に行うと発表されています。2019年6月5日に提携が発表されたので、発表から実際の稼働までには半年以上の期間が空くことになります。これは、Suicaがもともと他社と連携することを考えて作られていなかったためです。
また、運用方法や顧客へのアピール方法についても、今後検討していくとしています。すでに決まっていることもありますが、2020年春に楽天ペイやSuicaがどういったサービスを打ち出してくるのか、期待して待ちましょう!
連携することで何ができるようになるの?

実際の連携はまだ先ですが、どのようなサービスが提供予定なのかについては、ある程度方針が発表されています。
現在、Suicaは従来のカードタイプのほか、モバイルSuicaというSuicaアプリを利用してスマートフォンをSuica代わりに利用できるサービスも提供しています。楽天との提携後は、同様に楽天ペイアプリを利用して、バーチャルSuicaを発行できるようになる予定です。つまり、楽天ペイアプリを利用している人は、モバイルSuicaアプリをインストールしなくても楽天ペイ上からSuicaを利用することが可能になるということです。
もちろん、楽天ペイアプリでできるのはSuicaの発行だけではありません。Suicaは電子マネーですから、利用するためにはチャージをしなければいけません。このチャージも、楽天ペイアプリ上から楽天ペイを利用して行えるようになります。これまで、楽天カードでモバイルSuicaにチャージするためには1,030円(税込)の年会費が必要でした。楽天ペイを利用することで、この年会費を支払わずに楽天ペイ経由で楽天カードからのチャージが可能になるというわけですね。
そもそも、この年会費は2020年2月26日以降、無料になることが決まっています。また、Google Payアプリを利用すれば、今でも年会費をかけずにモバイルSuicaにチャージをすることが可能なので、楽天ペイだけの特別なサービスまでとはいえません。
こうして考えてみると、楽天ペイとSuicaの連携で得られるメリットとして一番大きいのは、「Suicaへのチャージで楽天スーパーポイントが貯められる」点だということが分かります。楽天カードや楽天ペイを利用している人にとって、楽天スーパーポイントはとても身近で、限りなく使い道のあるポイントです。毎日のSuicaの利用で貯まるポイントを楽天スーパーポイントに一本化できるのは、一定のメリットになると言えるのではないでしょうか。
注意点

楽天ペイとSuicaの連携には、ポイントの一本化といったメリットがあります。しかし、安易に飛びつくのはあまりおすすめできません。なぜなら、ポイント還元率だけを見るのであれば、ビューカードのJRE POINT(チャージの場合1.5%)の方が楽天カード(通常1%)よりも高還元率だからです。
さらに、定期券の購入やグリーン券の購入などを楽天ペイアプリ上で行うことはできず、モバイルSuicaアプリを別途ダウンロードしなければいけません。楽天ペイアプリがモバイルSuicaアプリの完全な代わりになるわけではないのです。
また、オートチャージ設定ができない点にも注意が必要です。楽天ペイでは都度チャージのみ可能なため、残高を随時確認しなければいけません。一定金額を下回ると自動でチャージをしてくれるオートチャージサービスを利用したい人は、やはり従来のモバイルSuicaアプリ+ビューカードという組み合わせが必要になります。
そもそも、このサービスは当面、おサイフケータイ機能のついたAndroid端末のみ対応の予定で、iOS対応については未定です。注意点も多いサービスですが、導入はまだ先ですから今後に注目していきましょう!
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対象店舗の拡大など、日進月歩に進化をしている楽天ペイの詳細は、サイトをチェックしてみてください。
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著者:平林恵子さん
人事労務関係の仕事からライターへ転身。
経験を活かしてコラム執筆を行っています。
2017年、見識を深めるためにFPの資格を取得しました。
税金や給与計算などに詳しくない方にもわかりやすい解説を心がけています。
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