台風やゲリラ豪雨の被害に保険は適用できるの?もしもの時の申請方法

更新日:2019/10/09

自然災害は、いつ近づいてくるか見当がつかないものです。これは台風も同様で、天気予報などで数日前から報じられたとしても、実際にどの程度の被害になるのかは、その時になってみなければわかりません。さらに、ゲリラ豪雨のような突発的な大雨に見舞われることもあります。このような水の被害に備えるためには、どのような保険が利用できるのでしょうか?

台風やゲリラ豪雨の被害に保険は適用できるの?もしもの時の申請方法

台風・ゲリラ豪雨に保険は適用される?

「保険」には、公的な保険と民間保険のふたつがありますが、台風やゲリラ豪雨の被害に適用される保険は、民間の保険です。民間の保険は加入が任意ですから、保険が適用されるためには、まず保険に加入していることが絶対条件になります。

 

対象となる保険は、災害保険と自動車保険です。ただし、このふたつに加入していれば必ず台風やゲリラ豪雨の被害の補償が受けられるのかというと、そうとは限りません。細かい要件について、次の項目で見てみましょう。

災害保険の場合

災害保険の場合

本来、災害保険というのは、災害に備えるための保険のことで、火災保険と地震保険のふたつに大別できます。このうち、地震保険は地震の備えのための保険ですから、水害には直接関係ありません。ただし、地震による津波で家や家財が被害を受けた場合は、地震保険の対象になります。

 

一方、通常の台風やゲリラ豪雨に備えるための保険は、火災保険です。しかし、火災保険の中にも様々な種類があり、水害が必ず補償の対象になっているとは限りません。火災保険の中には、最初から水害などの自然災害に対する補償がセットになっているものもあれば、自分で特約を選んで加入するものもあります。自分で保険の内容を選択するタイプの保険の場合は、水害による補償を追加しなければ補償の対象にならないこともあるので気を付けましょう。

 

また、火災保険は「住宅」と「家財」のそれぞれに対してかけるのが一般的です。もし、家財のみの火災保険に加入していた場合は、大雨による洪水で住宅が流されてしまった場合でも、家財に対する保険金しか受け取ることができません。

 

そのほか、火災保険には、風災や落雷、雪災、盗難、爆発など、様々な災害への備えが含まれます。今自分が加入している火災保険の内容が十分理解できていないという人は、どのような災害に対して補償されるのか、改めて確認してみましょう。もし、内容に不足があると感じた場合は、火災保険会社に連絡して内容の変更を依頼することをおすすめします。

自動車保険の場合

自動車保険の場合

火災保険は、住宅と家財に対してかけるものですが、この場合の家財というのは、家の中にあるものです。つまり、家の外に停めてある自動車は保険の対象にならないのです。自動車に対する水害は、自動車保険で補償してもらいます。

 

自動車が水没して故障してしまった場合、修理費用が車両保険から支払われます。ただし、自動車の任意保険に加入していたとしても、車両保険には未加入ということもあるでしょう。このような場合は、残念ながら保険金を受け取ることはできません。

 

また、自動車保険に加入していても、洪水で車が流されて別の家に衝突してしまった場合の損害賠償費用などは対象外です。少なくとも、この類のケースで賠償責任を問われることはないので、心配する必要もないでしょう。

保険請求の仕方

保険請求の仕方

水害に遭ってしまい保険金を請求したいという時は、まず保険会社に電話をしましょう。受付をした後、どのように手続きを進めていけばいいのかを説明してもらえます。その後は、以下のような流れで保険金が支払われることになります。

 

1. 保険会社訪問日の決定
2. 訪問による被害状況の確認
3. 修繕見積もりを取り、保険会社に提出
4. 支払われる保険金の額が保険会社から通知される
5. 保険金の額を承認する
6. 保険金が支払われる

 

訪問までに日が空いてしまうと、被害をそのままにしておくこともできず、片付けてしまいたくなるでしょう。そうすると、現状を確認してもらうことが難しくなりますから、写真を撮っておきましょう。また、被害状況を報告するために、保険会社側から写真の提出を求められるケースもあります。

災害時に保険を適用させるために保険を見直そう

災害時に保険を適用させるために保険を見直そう

台風や洪水に被災し、被害が大きかった場合、一度に多くの思い出や財産を失ってしまうこともあります。たとえ保険金が下りたとしても、一度なくなってしまったものを完全に取り戻すことはできませんが、当座の生活を立て直す手助けにはなるでしょう。

 

現在水害に対する保険に加入していないという人は、今一度、ハザードマップを確認するなどして、本当に補償が必要ないか考えてみてください。マンションの高層階などでも、ベランダの排水口が詰まって部屋の中に入り込んだり、機械式駐車場が水没して車両に被害が出たりする可能性があります。

 

ただし、火災保険の水害で補償される範囲は床上浸水のみであるなど、保険商品によって補償が受けられる範囲は限定されています。保険の加入を検討する時は、その内容についても十分理解した上で契約を進めましょう。

  • 著者:平林恵子さん

    人事労務関係の仕事からライターへ転身。
    経験を活かしてコラム執筆を行っています。
    2017年、見識を深めるためにFPの資格を取得しました。
    税金や給与計算などに詳しくない方にもわかりやすい解説を心がけています。


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