失業保険は延長できる?受給しながらアルバイトしても良い?疑問をまるごと解説

更新日:2019/11/07

会社を辞めることになった時、その後の生活を支えてくれるのが「失業保険」です。しかし、失業保険は誰でも受給できるものではありません。保険の対象となる条件はもちろん、どのくらいの期間、いくら受給できるのかも状況によって違います。受給期間を延ばすことはできるのか、受給中にアルバイトをしても良いのかといった失業保険に関する豆知識と合わせて、失業保険に関する疑問をまとめて解説します。

失業保険は延長できる?受給しながらアルバイトしても良い?疑問をまるごと解説

失業保険を受給できる条件は?

失業保険を受給できるのは、下記の条件を満たす人です。

 

・会社に勤めて雇用保険に加入していた人
・会社を辞めた後、再就職を目指している人
・64歳以下の人(65歳以上の求職者の方は高年齢求職者給付金を受け取れる可能性があります

 

また、雇用保険の最低加入月数にも条件があります。加入月数は、一度雇用保険を受給するとリセットされます。

 

・自己都合で会社を辞めた人(一般的な退職)

過去2年以内に12カ月以上

 

・会社都合で会社を辞めた人など(会社の倒産や解雇など)特定理由に該当する人

過去1年以内に6カ月以上

 

上記に当てはまる場合は、たとえ定年退職者であっても失業保険の対象です。一般的な定年退職者の失業保険受給条件は自己都合で会社を辞めた人と同様です。

失業保険でひと月に受給できる金額は?

失業保険でひと月に受給できる金額は?

失業保険でひと月いくら受給できるのかは、それぞれの人の退職日前6カ月の給与によって異なります。

 

雇用保険では、月給ではなく1日ごとに手当が計算されます。これが「基本手当日額」です。基本手当日額は、退職する前6カ月の給料の合計を180で割った金額を元に算出されます。たとえば、毎月30万円の給料をもらっていた人は、30万円×6カ月÷180=1万円ですね。これに、それぞれの人の賃金に応じた掛け率(50~80%程度)を掛けて基本手当日額が決まります。掛け率は、収入が少ない人ほど高くなるようにできています。また、支給額には年齢別の上限が決められていて、それ以上支給されることはありません。

失業保険はいつからいつまで受給できる?

失業保険はいつからいつまで受給できる?

失業保険を受給できる期間は、「退職理由」と「雇用保険に加入していた年数」、「年齢(特定理由に該当する場合のみ)」によって決まります。

 

・自己都合退職の場合

【いつから】

失業保険は、7日間の待期期間と3カ月の給付制限が過ぎた後で支給されます。つまり、自己都合退職の場合、退職してから3カ月+7日は失業保険が受給できないということです。

 

【受給できる日数】

雇用保険に加入していた年数によってもらえる日数が決まります。

 

1年以上10年未満の人…90日
10年以上20年未満の人…120日
20年以上の人…150日

 

・会社都合退職等の場合

【いつから】

失業保険が支給されるのは、7日間の待期期間が過ぎてからです。

 

【受給できる日数】

雇用保険に加入していた年数と、退職した時の年齢によって受給できる日数が決まります。

失業保険を受給できる期間

 

なお、失業保険を受け取れるのは、退職してから1年間に限られています。申請が遅れると、受給日数が残っているのに受け取れなくなってしまう可能性がありますから、退職した後は速やかに手続きを行いましょう。

失業保険を受給しながらアルバイトしても良い?

失業保険を受給しながらアルバイトしても良い?

失業保険を受給しながらアルバイトをすることは不可能ではありません。しかし、アルバイトが1日4時間以内だった場合は、その分が失業保険の金額から差し引かれることになります。また、4時間以上だった場合は、その日の失業保険は支給されません。ただし、これによって受給資格を失うわけではなく、支給が先延ばしになるだけなので、実質的な損失はありません。

 

なお、アルバイト先で雇用保険に加入することになった場合は、一時的なアルバイトではなく、「再就職先が決まった」ものと判断されます。

 

アルバイトをしたことを隠して失業保険を受給すると不正受給になりますし、少しだけ働くと働き損になってしまう可能性があります。失業保険受給中のアルバイトは慎重に行う必要があるでしょう。

失業保険の受給を延長できる?

失業保険の受給を延長できる?

失業保険を受け取れるのは、原則として退職してから1年間です。しかし、失業中に妊娠や出産をするなど、30日以上職業に就くことができない状態が続く場合は、最大で4年まで受給期間を先延ばしにすることができます。

 

また、失業保険の受給中にハローワークから公共職業訓練を受ける指示を受けた場合、公共職業訓練を受けている間は、退職してからの期間に関係なく、継続して失業保険を受け取ることができます。実質的に失業保険の受給日数を増やす選択肢です。

 

この訓練は無料で受けることができる上に、受講手当なども支給されるため、求職中の方の大きな味方になってくれることでしょう。受講を希望する方は、ハローワークで相談してみてください。

また、失業保険だけに頼るのではなく、自分自身でも当面の生活費や転職資金などを準備することも大切です。


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  • 著者:平林恵子さん

    人事労務関係の仕事からライターへ転身。
    経験を活かしてコラム執筆を行っています。
    2017年、見識を深めるためにFPの資格を取得しました。
    税金や給与計算などに詳しくない方にもわかりやすい解説を心がけています。


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