トレーダーになるには何が必要?準備するべきパソコンや口座について
更新日:2019/11/19トレーダーという職業をご存じでしょうか。株やFXの取引で年間数億円の収入を得たというような話もよく耳にしますし、金融取引で利益を得るトレーダーに関心を持つ方も多いでしょう。最近では、数億円の収入とはいかないまでも、副業でトレーダーになり、家計を支えている人もいるようです。勉強や経験を重ねれば、それも不可能ではありません。トレーダーと言えば、複数のモニターを机に並べているというイメージがありますが、特別なパソコンが必要なのでしょうか。ここでは、トレーダーになるために必要な準備や心がけなどについて見ていきたいと思います。

トレーダーになるには
そもそもトレーダーとは、どういう人のことを言うのでしょうか。株式や債券、為替などの金融商品を取引し、利益をあげる仕事をする人のことです。金融商品は値段が上下に変動します。その売買を繰り返すことで、差額を手にしているのです。
トレーダーには、会社の業務として仕事をする場合と、個人で行う場合があります。業務として行う場合は、会社の資金を使用しますが、個人の場合では自分の資金でトレードすることになります。個人で株やFX(外国為替証拠金取引)の短期取引を繰り返す人は、デイ・トレーダーと呼ばれることが多いようです。
個人でトレーダーになるには、まず自己資金が必要になります。最低限、数万円あれば金融商品の売買は可能でしょう。月に10%の利益を出すことで10万円を手にしたいと言う目標があれば、100万円の元手が必要となります。実際に取引をする際は、証券会社やFX会社の口座も必要です。また、パソコンでトレードしやすい環境を作ることにより、情報の確認や売買の操作をスムーズに行うことができます。
トレーダーの基本年収

企業に所属するトレーダーは、金融の専門職ということもあり、年収は高めのようです。20代で1,000万円を超えるケースもあると言われています。外資系の金融企業ではさらに高い年収が期待できますが、実力主義の競争を勝ち抜く必要があるでしょう。
個人トレーダーの場合、さまざまなケースが考えられます。収入はおもに用意した資金の大きさに左右されるでしょう。また、1,000万円の自己資金がある場合、年に10%の利益を出す人もいれば、50%の利益を出せる人もいます。10%であれば年収は100万円、50%であれば年収は500万円です。この10%と50%の違いは、やはり知識や経験など実力の違いと言えそうです。個人のFXトレーダーでは、1年で5億円を稼いだという話もあるので、夢のある世界とも言えます。
どんなパソコンを使うべき?

トレーダーが使うパソコンとしてまずイメージするのは、机の上にたくさんのモニター画面が並んでいる状況でしょう。上下2段で4画面・6画面などと並んでいるのは、マルチモニターと呼ばれるものです。多くの画面を設置するには、専用のモニターアームやスタンドが必要となります。また複数の画面を同時に表示するには、パソコンの性能もそれなりのものが求められます。
トレーダーは、マルチモニターでどんな情報をチェックしているのでしょうか。まず誰でも値動きを監視します。株や為替など複数の銘柄を監視するなら、それだけで2画面以上欲しくなるかもしれません。次に、ニュースや指標などの情報を確認する画面も必要です。最近ではSNSで話題の銘柄をチェックする人もいます。
さらに売り買いの注文を入れるための画面もすぐに使えるよう、専用のモニターを用意する場合もあります。値動きが早い銘柄では、チャートの画面、ニュースの画面、注文用の画面をいちいち切り替える時間が惜しいということがあるからです。その時間が利益に直結する可能性もあるのです。
トレーダーにオススメの口座

デイ・トレーダーなど1日に複数回の取引を繰り返す手法では、気になるのが取引手数料。取引手数料が安い口座を選ぶことで費用を節約すれば、利益が出やすくなります。証券会社では、1日定額制を用意しているところがあります。1日に株を繰り返し売買するのにオススメです。
FXの場合、手数料は無料のところが多くなっています。注目したいのは、スプレッドの値です。スプレッドというのは、ある時点での買値と売値の差のことです。たとえばドル円では、同じ時点でもドルを買うときの値段は106.80円なのに、売るときは106.75円などと差が付けられています。この場合スプレッドは0.05円です。この値が小さいほどトレーダーにとっては有利となります。
さらにチェックしたいのが取引ツール。チャートで値動きを見て、売買注文を出すためのものです。見やすく使いやすそうなツールが用意されている口座を選ぶのがよいでしょう。
トレーダーに向いている人とは

金融商品の取引で利益を出すためには、市場の動きやニュースを分析する必要があります。新しい手法も次々に登場するので、試してみればより利益を増やせるかもしれません。情報やテクニックに対する探究心が必要と言えるでしょう。
1回の損失を取り返そうと無暗に売買を繰り返し、資金を失うケースもよくあります。感情的にならず冷静さを保てることも重要です。取引の履歴や資金の状況を管理できなければ、トレーダーとして生き残っていくのは難しいでしょう。
教育費や住宅資金の準備には、定期預金や国債といった金融商品が向いています。また老後資金には長期・分散での積立投資がオススメです。しかし余裕資金やトレードを始めるために用意した資金であれば、株やFXでの短期的な売買でリターンを追求するのもよいでしょう。トレーダーとして継続的に利益を出せるようであれば専業でやっていくこともできますし、副業として家計のプラスにしたりと、リタイア後の収入源にするなど可能性が広がります。
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著者:黒川ヤスヒトさん
証券会社でリテール営業を経験し、AFP資格を取得。
現在ライターとして、パーソナルファイナンスに関する情報の発信を手がけています。
関心分野は、ライフプランに関する意識調査や最新の金融商品・サービスなど。
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