クレジットカードのスキミングとは。具体的な手口と防御策をわかりやすく解説

更新日:2020/01/29

お金は日々リスクに晒されています。投資したお金が不況で目減りすることもあれば、購入したブランド品が偽物でお金が無駄になることもあります。リスク管理の中でも重要なのが、犯罪被害に遭わないようにすることです。日本クレジット協会の調査によると、2018年におけるクレジットカード不正利用の被害額は235.4億円となり、2014年の114.5億円から倍以上に増えました。このうち偽造カードによる被害額の割合は2018年で6.8%でした。今回は、偽造カードの作成につながるクレジットカードのスキミングの具体的な手口を知って、被害に遭わないための防御策を考えていきましょう。

クレジットカードのスキミングとは。具体的な手口と防御策をわかりやすく解説

「スキミング」という言葉。簡単に言うとどういう意味?

「スキミング」という言葉。簡単に言うとどういう意味?

「スキミング」はカード犯罪を実行する際の手口の一つで、クレジットカードに記録されている磁気データを、スキマーと呼ばれる機械で読み取ることです。そのデータをもとに偽造カードが作成されます。データが読み取られても、クレジットカード自体は持ち主の手元に残るため、被害に気づきにくいのが特徴です。偽造クレジットカードは品物の購入や、キャッシングによる現金の引き出しなどに使われます。ちなみにスキミングの本来の意味は、「文章に素早く目を通し内容を把握する」こと。転じて、カード情報を素早く盗み取る犯罪を指すようになりました。

怖いスキミング。具体的な手口とは

怖いスキミング。具体的な手口とは

スキミングの手口でまず注意したいのはATMで行われるもの。狙われるのはATMでキャッシングする場面です。ATMのカード挿入口に取り付けられた、スキマーと呼ばれる読み取り機に気づかないままクレジットカードを入れると、カード情報が読み取られてしまいます。さらに見つけにくい場所に小さなカメラが仕掛けられていて、暗証番号を入力する様子が撮影されてしまうこともあります。

また海外ではホテルやレストラン、さまざまなお店などでクレジットカードを使う機会が増えるでしょう。会計のためにクレジットカードを手渡した相手が、じつは店員に成りすました犯罪者という可能性があります。カードは返ってきますが、情報はスキマーによって読み取られた後ということになるでしょう。またお店の人が気づかない間に、決済用の機械にスキマーが仕掛けられているというケースもあるようです。これではその場で被害に気づくのは難しいと考えられます。

ほかに気をつけたいのは、スポーツクラブやゴルフ場のロッカーにクレジットカードを入れるような場面。暗証番号でロッカーのカギをかける際に注意しないと、背後からのぞいていた者にロッカーを開けられ、クレジットカードをスキミングされる可能性があります。さらにロッカーの暗証番号がクレジットカードの暗証番号と同じだった場合、複製されたクレジットカードが悪用されやすくなってしまうでしょう。このケースでもカードは手元に残るので、すぐに気づくことはできません。

スキミング対策としてとれる5つの防御法

スキミング対策としてとれる5つの防御法

それではスキミング対策として知っておきたい防御法を、5点挙げておきたいと思います。

(1)まずクレジットカードは、磁気ストライプカードでなはくICチップを使ったカードを使うことが重要です。磁気ストライプカードは、カードの裏に黒い帯の部分があります。カードに四角い金色の部分があればICチップのタイプです。スキミングでは磁気ストライプに書き込まれた情報を読み取ります。ICチップは書き込まれた情報が暗号化されていて、偽造が困難になっています。

(2)しかしICカードでも完全に安全とは言えないかもしれません。ICチップには非接触型と言って、少し離れたところから電波で情報を読み取れるものがあります。偽造が困難なICチップですが、情報を読み取られたくない場合は、スキミング防止グッズを使うのが効果的です。電波を通さない素材でできたケースにカードを入れるタイプや、クレジットカードに重ねて使うカードタイプなどがあります。

(3)スキミングの被害に遭いやすいATMに注意することで、被害を減らせるかもしれません。人目につかない場所に設置されたATMは、スキマーの設置が容易と考えられます。またATMを利用する前にスキマーやカメラが設置されていないか、可能な限りチェックすることも有効でしょう。

(4)支払いなどで他人にクレジットカードを手渡す場面も危険です。カードを持ったまま見えない場所へ離れていくようなことがあれば、警戒が必要です。手元に戻ってきたカードは、すでに情報を読み取られた後のものという可能性もあります。

(5)実際にスキミングの被害に遭ってしまったら、被害を最小限に抑えることを考えなければなりません。スキミングの被害に遭い偽造カードが利用された場合、クレジットカードに付帯している保険で補償される可能性があります。ただし不正利用が行われてから60日間という期限があるので、早めに気づくことが必要です。明細をWebでこまめにチェックしていれば、不正利用に気づくことができカード会社への連絡が遅れずに済むでしょう。

現在では決済手段も多様化し、電子マネーやクレジットカード、スマートフォンなどのキャッシュレス決済も広がっています。いずれの手段を用いる場合でも、盗難や紛失、犯罪被害のリスクに備える必要があります。スキミング対策は、まず自分のクレジットカードがICカードか確認することから始まります。そして、普段の決済やATMの利用に注意を払い、利用明細をその都度確認することで、被害に遭う可能性を最小限にしましょう。お金は増やすこと・使うことだけでなく、守ることにも意識を向けたいものです。

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参考サイト

・一般社団法人日本クレジット協会|クレジットカード不正利用被害の発生状況(2019年9月) 2020.1.22
https://www.j-credit.or.jp/information/statistics/download/toukei_03_g_190930.pdf

  • 著者:黒川ヤスヒトさん

    証券会社でリテール営業を経験し、AFP資格を取得。
    現在ライターとして、パーソナルファイナンスに関する情報の発信を手がけています。
    関心分野は、ライフプランに関する意識調査や最新の金融商品・サービスなど。


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