猛毒をもつ「ヒアリ」が東京でも多数確認!特徴や刺されたときの対処法は?

更新日:2020/02/12

毒針をもち、人や動物を指すヒアリ(別名アカヒアリ)。ヒアリは南米中部を中心に生息するアリの一種ですが、2017年以降、日本でもたびたび確認されています。おもに日当たりの良い場所で巣を作るため、公園など人が集まるところで繁殖しやすい特徴があります。しかし、ヒアリが具体的にどのような危険性があるのか、知らないことも多いのではないでしょうか。ここでは、猛毒のヒアリの特徴や刺された際の対処法、国内の確認状況を紹介します。

猛毒をもつ「ヒアリ」が東京でも多数確認!特徴や刺されたときの対処法は?

ヒアリってどんなアリ?

ヒアリってどんなアリ?

ヒアリは日本で以前から生息している黒アリ(クロヤマアリなど)やシロアリとは異なる特徴があり、危険なため気を付けましょう。

・ヒアリの特徴
ヒアリは別名アカヒアリとも呼ばれ、働きアリは赤茶色の見た目です。また、女王アリも赤茶色の見た目ですが、オスのヒアリは全体的にやや黒みがかっています。体長は2.5mm~6mm、女王アリは7mm~8mm、オスのヒアリは5mm~6mmと、国内でよく見かける黒アリと大きな差はありません。

大きな特徴は毒針をもち、人や動物を刺すことです。刺された人は激しい痛みや膿などの症状に見舞われます。また、農作物や植物、あるいは電線などをかじったり、さまざまな場所に巣を作ったりするため、特定外来生物として国内への持ち込みや飼育などが規制されています。

・ヒアリの生息場所
ヒアリの生息地域は、元々南米中部でした。しかし、船や飛行機といった交通手段が発達し、貿易や海外旅行が盛んになったことで、機体や荷物などに入り込んだヒアリが世界中に散らばり生息地域が拡大しています。

ヒアリは、日当たりがよく周囲に障害物のない場所で巣を作る性質があります。たとえば公園・畑・芝生などは、ヒアリが巣を作りやすい環境です。巣(アリ塚)の大きさは、地面から地下に向かって十数メートル単位と大きく、完全な除去は難しい状況です。

ちなみに巣作りの初期段階は外から見分けにくいものの、10メートルを超えるものになると地面が盛り上がるため見つけることができます。巣に気付いたら近づかないようにしましょう。

・ヒアリとアカカミアリ
アカカミアリは、見た目が赤茶色で形もヒアリとよく似ています。ヒアリほどの毒はもっていませんが、刺されると痛みと腫れが発生します。体質によっては、アナフィラキシーショックの危険性もあり、注意が必要なアリです。特定外来生物に指定されているため、国内では規制対象です。

専門家以外にはヒアリと見分けることが難しいでしょう。いずれにしても、公園などで赤茶色のアリや巣を見かけたら十分注意を払うことが重要です。

国内におけるヒアリの確認状況

国内におけるヒアリの確認状況

近年では、日本でも国内数カ所でヒアリが確認されています。見つけたら行政機関へ相談することが大切です。

・2017年に兵庫で始めて確認
国内では2017年6月9日兵庫県で、初めて確認されました。経緯は次のとおりです。

2017年5月15日に中国南沙港を出港した貨物船が5月20日に兵庫県の神戸港に到着しました。船に積まれていたコンテナは5月26日頃に尼崎市へ移送されたのですが、そのコンテナ内でアリが発見されます。専門機関の調査が始まり、6月1日からコンテナの消毒を行ったのちの6月9日に、サンプルとして採取したアリがヒアリと確認されました。

その後、ヒアリが兵庫県神戸市や尼崎市で定着している情報はないため、水際で駆除できたと考えられるケースの1つです。

・2019年に東京の青海ふ頭で多数確認
ヒアリは2019年9~10月にかけて、東京都の青海ふ頭で次々に確認されました。1件目は2019年9月10日のケースです。コンテナヤードの継ぎ目(地面の継ぎ目)にヒアリが確認され、その後防除(殺虫など)されました。調査を続けたところ、500匹ものヒアリ(女王・サナギ・幼虫・卵を含む)が確認され、駆除されています。

2件目は2019年10月7日のケースです。このときは合計300匹以上(働きアリ300匹、女王アリと幼虫)の確認・駆除を行っています。

さらに3件目のケースは、10月7日に確認されたヒアリの駆除直後の10月10日に確認されます。確認された個体数は、働きアリを含むヒアリ300匹以上とこちらも非常に多く、殺虫剤を使用し駆除されました。

東京は荷物や人の出入りが特に多いため、ヒアリの確認件数も多い傾向です。東京以外でも千葉県や三重県などでも確認されているため、ヒアリは今後日本に定着する可能性があります。

ヒアリが日本に定着してしまったら?

ヒアリが日本に定着してしまったら?

万が一、今後ヒアリが日本に定着してしまったら、完全な駆除は極めて難しい状況になるでしょう。ヒアリは1つのアリの巣に数十万匹生息していて、異変を感じると女王アリが別の場所へ逃げて、新たに巣を作ってしまう習性があるためです。

地面が大きく盛り上がっていれば、一般の方も発見・行政機関へ速やかに相談できます。しかし、地面に異変が起きない限り、専門家や専門機関でなければ見つけることが難しく発見が遅れがちになります。発見したアリがヒアリかどうかを見極めるのが専門家以外には難しいこともあり、駆除を実行する頃には女王アリはもう逃げてしまっている可能性が高いでしょう。

万が一ヒアリに刺されてしまったら…

万が一ヒアリに刺されてしまったら…

ヒアリに刺されるとどうなってしまうのか、また刺された場合どのような対処法があるのか紹介します。

・ヒアリに刺された場合の症状
ヒアリに刺されると、やけどのような激しい痛みを覚え、刺された場所に膿が出てきます。また、刺された場所に赤みが出て、かゆみを感じるかもしれません。

毒に含まれる成分(蜂がもつ毒と共通の成分が含まれている)に対してアレルギーをもっていると、アナフィラキシーショックを起こす可能性もあり、大変危険です。

おもなアナフィラキシーショックは次のようなものです。

●じんましん
●血圧低下
●呼吸困難
●意識障害

ヒアリに刺されないよう、公園や芝生などで地面の盛り上がりに気付いたら近づかないようにしましょう。

・ヒアリに刺されたしまった場合の対処法
万が一ヒアリに刺されてしまった場合は、刺された直後に呼吸困難など異変がなければ20~30分程度安静にし、その後病院で診てもらってください。しかし、体調悪化などの異変があれば、すぐに救急車を呼びましょう。

公園や芝生など日当たりのよい場所に行く際は、ヒアリ特有の地面が盛り上がったアリの巣(アリ塚)がないか、赤茶色のアリがいないか確認しながら過ごしましょう。

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  • 著者:菊地 祥さん

    専業ライターの菊地です。
    株式・投資信託8年目。
    もっとお金やライフプランについて知りたいと思い、2018年にFP技能士3級を取得しました。
    現在は2級取得を目指して勉強中です。
    お金に関するあらゆる専門知識を、分かりやすく説明します。


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