FAGA(女性男性型脱毛症)とは?女性特有の薄毛の原因と対処法を解説

更新日:2020/03/16

ヘルスケアに関して気になる項目の一つに「薄毛」があります。2019年7月にリクルートライフスタイルが公表した「薄毛に関する意識調査2019」によると、20~69歳の男女のうち、自身が「薄毛である」と答えた人は女性で約10%でした。ちなみに男性では約27%。また薄毛が気になり始めた年齢を質問したところ、女性で50代前半、男性では40代前半という回答が最も多くなりました。ここではFAGAと呼ばれる女性特有の薄毛について、その症状や対処法などを見ていきたいと思います。

FAGA(女性男性型脱毛症)とは?女性特有の薄毛の原因と対処法を解説

FAGAとは?

FAGAとは?

薄毛には、同じ分け目を続けると起こる「牽引性脱毛症(けんいんせいだつもうしょう)」や、「脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)」という頭皮のトラブルを原因とするものなど、様々な原因・症状があります。「FAGA」はその中でも、女性に特有の薄毛症状を指す言葉で、「Female Androgenetic Alopecia」の略です。似た言葉に「AGA」があり、こちらは男性型脱毛症を意味しています。どちらもホルモンの働きが関係する薄毛症状ですが、女性と男性の場合とで違いがあります。

 

男性のAGAは、「テストステロン」と呼ばれる男性ホルモンが、「ジヒドロテストステロン」に変換されることで脱毛症状が起こるものです。一方、女性においては体内のテストステロンが男性の20分の1。男性よりも大幅に少なくなっています。女性のFAGAでは、女性ホルモンの一種「エストロゲン」の分泌が減少することで抜け毛や薄毛が起こるのです。髪を成長させる役割を持つエストロゲンが減り、男性ホルモンが相対的に優位になることが原因とされています。

症状と原因

症状と原因

FAGAの原因とされる女性ホルモンの減少。これは加齢や更年期に伴い起こるものです。髪の成長と関係があるエストロゲンの分泌は、8~9歳ごろから始まります。個人差はありますが20~30歳代のピークを経て減少し、45~55歳に更年期に入ります。こうした年齢による女性ホルモンの変化が、薄毛を引き起こすことがあるというものです。FAGAが発症する割合は、40代から多くなっているようです。

 

女性ホルモンの分泌に影響があるものとしては、他に自律神経の乱れがあります。自律神経は内臓や代謝、体温など、体の機能をコントロールするもの。心と体をリラックスさせる副交感神経と、活発にさせる交感神経とのバランスが重要と言われています。大きなストレスや睡眠不足などが続くと自律神経が乱れ、ホルモンのバランスにも変化が起こり、抜け毛や薄毛につながるというものです。

 

FAGAの症状についてもみてみましょう。薄毛は、毛髪が細くなって全体のボリュームが少なくなる形で起こります。場所は、生え際から頭頂部を中心とした範囲。初めのうちは太い毛が抜け、次第に細い毛が抜けるようになります。1本ごとの毛が細くなり、地肌が透けて見えるようになります。男性のAGAの場合には、すべての毛が抜け落ちてつるつるの状態になることがありますが、女性のFAGAではそういったことがありません。男女におけるホルモンの違いが、症状の違いにつながっているようです。

対処法1 ミノキシジル配合の外用薬

対処法1 ミノキシジル配合の外用薬

FAGAによる薄毛を改善する外用薬としては、ミノキシジルを配合したものが市販されています。女性用ではミノキシジルの濃度が1%、男性用では5%となっています。ミノキシジルはもともと血管拡張薬として開発されましたが、のちに発毛効果が発見された成分です。ミノキシジルを配合した外用薬は、ネットショップなどで1本5,000円前後から購入することができます。

 

ただし副作用が報告されていて、OTC医薬品の分類では書面による情報提供が義務付けられる「第1類医薬品」となっています。OTC医薬品とは、購入の際に医師による処方箋を必要としない医薬品のことです。また成分が母乳へ移行することから、乳児がいる場合には使用できないといったことがあるようです。リスクに気をつけながら使用するのがよいでしょう。

対処法2 クリニックで治療を受けた場合の費用は?

対処法2 クリニックで治療を受けた場合の費用は?

FAGAの治療では、専門のクリニックにかかることもできます。外用薬やホルモンを調節する内服薬などが使用されているようです。費用については保険が適用されず自由診療となるため注意が必要です。いくつかのクリニックのサイトを見てみると、たとえば初診料が5,000円、血液検査が5,000円、1カ月の外用薬が1万5,000円、1カ月の内服薬が2万5,000円といった料金が提示されています。計画的に費用を準備する必要があるかでしょう。

 

手軽な対処法としては、サプリの活用が考えられます。薬ではないので科学的に効果が証明されているものではありませんが、女性ホルモンに関する成分や髪の成長に関係のある成分を補うことができるでしょう。そうした成分いくつかは食事からとることも可能です。

 

そのほか普段の生活習慣の見直しも、FAGAの予防になるかもしれません。自律神経の乱れが女性ホルモンに影響を与えると言われています。運動を始めたり、睡眠を改善したりすることも対処法となりそうです。薄毛が気になり始める前から、毛髪や頭皮のケアに力を入れておくこともできます。

 

このように女性特有の薄毛FAGAは、加齢や自律神経の乱れからくる女性ホルモンの減少が原因となっています。外用薬を購入したり、クリニックにかかったり様々な対処法がありますが、事前に副作用の確認をし、費用を準備するなど、計画的に行いたいものです。ちなみに冒頭で紹介した調査では、「薄毛対策にかけてもよい金額」も調べています。40代女性で1カ月あたり2,914円、50代女性で3,712円でした。家計全体を見渡し、無理のない範囲で対処していくのがよいでしょう。

 

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気軽に薄毛ケアするなら楽天市場にも多種多様なケア商品があります。クリニックでの治療も魅力ですが、手軽にできるケアから始めてみてはいかがでしょうか。

  • 著者:黒川ヤスヒトさん

    証券会社でリテール営業を経験し、AFP資格を取得。
    現在ライターとして、パーソナルファイナンスに関する情報の発信を手がけています。
    関心分野は、ライフプランに関する意識調査や最新の金融商品・サービスなど。


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