フェミニストとはどんな人?知られざるその定義や意味とは?

更新日:2020/12/24

フェミニストとは、どんな人のことなのでしょう?女性の権利が主張されると同時に、これまでの習慣や価値観に疑問が投げかけられ、議論されています。フェミニストの意味とその価値観、また歴史などについてご紹介します。

フェミニストとはどんな人?知られざるその定義や意味とは?

フェミニストとは?

フェミニストとは?

まずはフェミニストの意味を、海外の定義をベースに紹介します。一般的にイメージされるフェミニストと、世界で考えられているフェミニストは異なる点にも注目してください。

 

・男性と女性の権利を平等にするという考え方

フェミニストとは、女性の権利を認め、男女平等と多様性を志向する人のことです。海外の俳優やアーティストの中にもフェミニストであることを公表したり、各々が自由に生きられる権利を主張したりする人が現れているので、少しずつ認知されています。

 

「男女平等と多様性」とは、たとえば男女ともに家事をこなしても良い、メイクは好きな人がすれば良いというように、性別をベースに決められてきた価値観や行動に異議を唱える考え方です。その意味で、当然男性のフェミニストも存在します。

 

一方、男女平等や多様性と一言で言っても、具体的な批判対象となるものは論者によって異なるため、たびたび議論が起きています。

 

・特定の価値観を排除するということではない

フェミニストは、男性・女性どちらかの権利を主張するものではありません。しかし日本だけでなく欧米でも、フェミニスト=男性嫌悪というイメージがつきまといます。

 

フェミニストは出身や性別などの多様性を認めるので、特定の性別・価値観を排除するようなことはしません。また、自分自身がジェンダーフリー(性別に囚われない生き方)であっても、他人に対して自分の考えを押し付けるようであれば、フェミニストとは言えません。

今と昔でフェミニストの意味するところは違うの?

今と昔でフェミニストの意味するところは違うの?

フェミニストの起源は19世紀にまで遡ることができます。

 

・フェミニストの始まりは19世紀

フェミニストは性別を問わない権利の尊重を掲げ、19世紀からアメリカ・イギリス・フランスといった国々で運動を始めました。

 

たとえばアメリカでは、1848年に女性の権利に関する運動が始まり、男性のみに認められていた参政権(政治に参加する権利)などの改善を求めています。ちなみにアメリカで女性の参政権が認められたのは、1920年になってからのことでした。

 

日本の場合も大正デモクラシーなど、近代国家へ向かう過程で女性の参政権を求める運動が起きています。初期のフェミニストの主張は、男性や特権階級のみに認められていた権利を取り戻すという意味合いが強い傾向です。

 

●19世紀頃:女性の人権や参政権に関する運動
●現代:男性らしさ・女性らしさに囚われない多様性を認め合う生き方の提案

 

・1950年代からアメリカでフェミニズムの機運が高まる

女性の参政権や人権などが認められたアメリカでは、1950年代から1970年代にかけて再び女性の権利に関する運動が活発に行われるようになります。19世紀の政治・人権運動とは違い、ここで掲げられたのは、性別によって決められた身なりや所作、社会や家庭での役割といった、より身近な事柄に関する問題提起でした。

 

1970年代まで続いたフェミニスト運動は、女性の社会進出を促した一方で、「働くこと=女性らしさ」を強調しすぎて、女性の家庭的な役割を認めない頑なな側面もありました。

 

・自分らしさを追求することも考えられるようになる1990年代から現代

1990年代に入ると、新たなフェミニストが現れます。それは多様性を認めるフェミニストです。それまでフェミニストと言えば、従来の女性らしさという固定観念に疑問を抱き、女性の社会進出を主張する社会の批判者でした。それが1990年代になって、アメリカを中心に、フェミニストが社会に翻弄されていた女性の地位向上だけでなく、性別・人種・価値観などの違いを認め合う社会を主張するようになったのです。

 

2020年現在、国内でも性別によって決められてきた役割、たとえば服装などに対する疑問を、SNSなどで発信しているケースも珍しくありません。また、海外のハリウッド俳優やアーティストなどもフェミニズムや男女平等について発言しています。これからもSNSを中心に、このような議論や問題提起がされていくでしょう。

フェミニストとは理解されるのか

フェミニストとは理解されるのか

フェミニストの思想自体に変遷があったこともあり、その全貌は理解しやすいものではないかもしれません。しかし、イギリスのUM Londonのアンケートで18歳~24歳の54%、55歳以上は36%が「自分はフェミニスト」と答えているように、若い人のあいだではむしろ当たり前になっているのがフェミニストです。

 

著名人がSNSなどでフェミニストを代表するような発言をすることも多く、そのような機会を通じて、今後ますますフェミニストへの理解は進んでいくものと考えられます。

 

フェミニストとは、男性らしさ・女性らしさを始めとする価値観の押し付けを疑いの目で見て、価値観の多様性を認める人を指します。さらには、自分の価値観を押し付けることなく、相手の価値観を受け入れられる人のことです。

 

今回紹介したフェミニストのあり方や、過去の運動などはごく一部の情報です。フェミニストの関連書籍は楽天ブックスでも出版されているので、興味・関心がある方は探してみてください。

  • 著者:菊地 祥さん

    専業ライターの菊地です。
    株式・投資信託8年目。
    もっとお金やライフプランについて知りたいと思い、2018年にFP技能士3級を取得しました。
    現在は2級取得を目指して勉強中です。
    お金に関するあらゆる専門知識を、分かりやすく説明します。


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