日本人の平均寿命|本当はもっと長生き?!平均余命との違いを理解しよう

更新日:2020/07/30

ライフプランについて考えるとき、自分はあとどれくらい生きられるのかという予測は重要です。たとえば老後の生活費がいくら必要か、計算するとしましょう。リタイア後における毎月の生活費に、予測される期間を掛けることになります。リタイアの時期や介護が必要となる期間についても、ある程度見込んでおけば計画が立てやすくなります。そこで知っておきたいのが、平均寿命・平均余命での健康寿命の数字。ここでは数字の見方や意味の違いなどを具体的なデータとともに解説していきます。

日本人の平均寿命|本当はもっと長生き?!平均余命との違いを理解しよう

日本人の平均寿命

日本人の平均寿命

日本人の寿命に関する情報は、簡易生命表で確認することができます。簡易生命表は、厚生労働省が公表するデータです。ここで紹介する数字は、おもに2019年7月30日公開の『平成30年簡易生命表』によるものです。

 

・男性81.25歳、女性87.32歳

それでは簡易生命表から、日本人の平均寿命を確認してみましょう。簡易生命表には、各年齢での平均余命(へいきんよめい・へいきんよみょう)が掲載されています。平均余命とは、各年齢の人が、平均であと何年生きることができるかという期待値のこと。そして平均寿命は、0歳での平均余命を指します。

 

『平成30年簡易生命表』を見ると、0歳における男性の平均余命は81.25年、0歳における女性の平均余命は87.32年。つまり日本人の平均寿命は、男性が81.25歳、女性が87.32歳ということになります。

 

・死因の1位は「がん(悪性新生物)」

簡易生命表では、死因分析も行っています。死因別死亡確率を見てみましょう。ある年齢の人が、将来どの死因で死亡するかを計算した数字です。女性の場合0歳の欄を見ると、1位が悪性新生物(20.01%)、2位が心疾患(17.15%)、3位が脳血管疾患(8.36%)、4位が肺炎(6.88%)となっています。

 

この数字は年齢によって変化し、90歳女性では、心疾患(19.24%)、悪性新生物(9.67%)、肺炎(8.51%)、脳血管疾患(8.29%)の順となります。

 

・合計特殊出生率は1.36

人口の動きを見るとき、平均寿命とともにチェックしておきたいのが「合計特殊出生率」。1人の女性が15歳から49歳までに、平均して何人の子どもを産むかという数字です。2019年における日本の合計特殊出生率は1.36でした。

 

人口を維持するのに必要な合計特殊出生率は、2.08とされています。日本では1975年以降、2.00を下回る状況が続いています。このように出生率が低くなる一方で平均寿命が長くなり、少子高齢化という状況になっているのです。定年の時期や、年金受給額などに影響を及ぼすことになるでしょう。

平均寿命の推移

平均寿命の推移

平均寿命は、0歳における平均余命。平成30年では男性81.25歳、女性87.32歳でした。前年との比較では、男性で0.16年、女性で0.05年上回る数字となっています。長期的に見ると、平均寿命は年々伸びる傾向にあります。

 

過去の数字を振り返ってみましょう。平成2年には、男性75.92歳、女性81.90歳でした。昭和22年だと、男性50.06歳、女性53.96歳。大きく伸びているのがわかります。

 

平均寿命が伸びた要因についても確認しておきましょう。簡易生命表では、前年と比較して平均寿命が伸びた要因を、死因別に分解しています。これによると男女ともに、悪性新生物・心疾患・脳血管疾患・肺炎などの死亡率の変化が寄与したとされています。医療技術の進歩が理由と言えるでしょう。

世界の平均寿命ランキング

日本の平均寿命は、海外と比較するとどのようになるのでしょうか。統計の作成方法の違いから厳密な比較ができないようですが、厚生労働省が入手した資料のなかから、3位までのランキングが公表されています。

 

 

日本は男性が世界3位、女性が世界2位と、上位に位置するのがわかります。

平均寿命と健康寿命

平均寿命と健康寿命

寿命というと平均寿命に関心が偏りがちですが、より重視したいのが「健康寿命」。医療や介護に依存することなく、日常生活に制限をもうけない期間をさす言葉です。

 

2016年の状況を見てみましょう。女性の平均寿命は87.14歳で、健康寿命は74.79歳。その差は12.35年。日常生活に制限のある期間が、長いと感じるかもしれません。男性の場合では平均寿命が80.98歳で、健康寿命が72.14歳。差は8.84年でした。ライフプランを考える際、どれだけ働けるのか、介護はどれだけ必要なのかが気になるところでしょう。また健康寿命を長くする努力をすることも重要です。

平均寿命と平均余命の違い

平均寿命と平均余命の違い

ニュースで平均寿命が発表されると、自分の年齢との差を計算して納得するという場面は多いと思います。しかし、より正確に状況を把握するには「平均余命」に注目したいところです。

 

・平均余命とは?

平均余命とは、ある年齢の人が、その後何年生きられるかを示した期待値。公開された平均余命の表から、自分の性別と年齢に該当する部分をチェックします。ちなみに、平均寿命は0歳時点での平均余命です。『平成30年簡易生命表』を見ると、たとえば35歳女性の平均余命は52.86年。35歳に52.86年と足すと87.86歳。平均寿命の87.32歳よりも長くなります。また70歳女性の平均余命は20.10年。足すと90.10歳となり、平均寿命との差が大きくなるのがわかります。

 

さらに平均余命を計算する際には、年齢別の死亡率を使っています。この死亡率は、医療技術の進歩などにより将来的に下がっていくと考えられます。この先発表される平均余命は、全体的に長くなる可能性が高いのです。平均寿命87.32歳という数字と「人生100年時代」という言葉の間にギャップを感じることがあるかもしれません。しかし将来的な平均余命の伸びを考慮すると、それほど大げさな数字ではなさそうです。

 

・自分は何歳まで生きる?平均余命表をチェック

下の表は『平成30年簡易生命表』に掲載されている「主な年齢の平均余命」です。自分や家族の平均余命をチェックしておくことは、リタイア時期や年金、老後に必要な貯蓄額などを考えるのに役立つでしょう。

 

(単位:年)

 

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  • 著者:黒川ヤスヒトさん

    証券会社でリテール営業を経験し、AFP資格を取得。
    現在ライターとして、パーソナルファイナンスに関する情報の発信を手がけています。
    関心分野は、ライフプランに関する意識調査や最新の金融商品・サービスなど。


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