孤独死の壮絶な現場とは?孤独死の原因と防ぐための対策とは

更新日:2020/08/19

最近、社会問題となっている「孤独死」。ニュースなどでこの言葉を目にすることも多くなっています。とくに高齢で一人暮らしをしていると、孤独死が身近な問題として感じられるようです。内閣府が公表した「平成30年版高齢社会白書」によると、一人暮らしをする60歳以上のうち、孤独死を身近な問題と感じている人は4割超となっていました。夫婦のみの世帯などを含む60歳以上は全体で17.3%。大きく差があるのがわかります。ここでは現在の孤独死の状況と、孤独死を防ぐための対策についてみていきたいと思います。

孤独死の壮絶な現場とは?孤独死の原因と防ぐための対策とは

孤独死とは

孤独死とは

孤独死とは、だれにも看取られずに亡くなること。とくに一人暮らしをする高齢者が、住んでいる部屋で亡くなり、その後しばらく時間がたってから遺体が発見されるようなケースで使われる言葉です。日本では1970年代から核家族化が進み、一人暮らしをする高齢者が増えました。1980年代に入ると、一人で亡くなった高齢者の遺体を親族が発見する、という事件が多く報道されるようになります。孤独死という言葉は、その頃から使われるようになりました。

 

また1995年の阪神・淡路大震災で、多くの被災者が仮設住宅に住むことになり、そこでも孤独死が問題になりました。被災者には高齢者も多く、地域におけるコミュニケーションが希薄になりがちだったことも要因と考えられています。

 

孤独死の死因としては、心臓発作や脳溢血など急に起こる発作があります。慢性的な病気では、糖尿病や認知症、アルコール依存症といったものが孤独死の死因となっているようです。若い世代でも、様々な理由から衰弱し孤独死に至るケースもあります。孤独死は高齢者だけでなく、広い世代が抱える問題になっているのかもしれません。

 

孤独死の件数はどのくらいあるのでしょうか。「平成30年版高齢社会白書」には、「東京23区内における一人暮らしで65歳以上の人の死亡者数」が掲載されています。これによると平成15年には1,451人だったものが、平成28年には3,179人にまで増えています。何らかの対策が必要な状況と言えるでしょう。

孤独死の原因と防ぐ対策

孤独死の原因と防ぐ対策

孤独死が起きやすい環境には、いくつかの特徴があります。高齢者や独身者でリスクが高く、さらに地域のコミュニティや家族とのつながりが希薄なことが孤独死を招く原因になるようです。また経済的な余裕がないことも、孤独死の要因として挙げられています。

 

孤独死は今では社会問題としてとらえられるようになり、様々な対策が講じられるようになってきました。例えば一部自治体は、孤独死防止を目的とした見守り活動をしています。一人暮らしや高齢者のみの世帯のマップを作成したり、住民から「見守り支援員」を募集・養成したりする活動です。

 

またスマートフォンを持っていれば、見守りアプリ・安否確認アプリを活用することができます。この見守りアプリを入れておくと、1日に数回アラームが鳴ります。画面をタップすると指定した相手にメールで通知されるので、安否を確認できるという仕組みです。異変に早く気付くことができれば、孤独死の防止につながるでしょう。

 

最近登場したIoT機器が、孤独死防止に役立つこともあります。IoTはモノのインターネット。例えばお湯を沸かす電気ポットがインターネットにつながったタイプがあります。これを一人暮らしの家に置いておくと、インターネットを通じて使用状況を知ることができ、そこから自然に安否の確認ができるのです。

 

他にも、電気・ガス・水道・新聞・郵便といった事業者と連携して、孤独死につながる異変の察知に取り組んでいる地域もあります。

特殊清掃員が行う作業とは

特殊清掃員が行う作業とは

冒頭で、孤独死はだれにも看取られずに亡くなることと説明しました。遺体が発見されるまでに時間がかかることがよくあります。そうなると遺体の腐敗が進み、部屋にもダメージを与えることになります。室内の原状を回復するには、様々な汚染を除去しなければなりません。強い臭いが残っていたり、害虫が発生したり、多くのごみが残されたりしていることもあります。こういった状況に対応するのが特殊清掃業です。

 

現場は感染症予防のための消毒が必要となるほどで、特殊清掃員には専門知識が要求されます。関連する資格としては、臭気判定士や医療環境管理士、防除作業監督者、1級葬祭ディレクターなどがあります。孤独死は、本人にとってはもちろん、まわりの人々にとっても大変なことだということがわかるでしょう。

 

このような事情から、お金のトラブルが発生することもあります。たとえば孤独死がマンションやアパートの部屋で起こった場合。遺族に対して、家主が多額の補償金を請求するケースが報告されています。

 

孤独死に限らず、自分に万が一のことがあった場合、残された家族がお金の問題で困ることがないようにしておきたいものです。そうしたリスクに対しては、生命保険で対策ができます。例えば楽天生命スーパー定期保険では、保険金額を1,000万円~5,000万円の間で設定が可能(500万円単位)。自分の葬儀費用とお墓代を確保したうえで、家族にお金を残したいという人のニーズにも応えてくれます。

参考サイト

内閣府|平成30年版高齢社会白書
2020.8.18
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2018/zenbun/30pdf_index.html

  • 著者:黒川ヤスヒトさん

    証券会社でリテール営業を経験し、AFP資格を取得。
    現在ライターとして、パーソナルファイナンスに関する情報の発信を手がけています。
    関心分野は、ライフプランに関する意識調査や最新の金融商品・サービスなど。


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