配当貴族について知りたい!誰も教えてくれなかった米国株の攻略法

更新日:2021/01/14

配当貴族とは、長期的に増配を続けている米国株のこと。株価指数「S&P500配当貴族指数」に組み込まれているかで判断される場合もありますが、明確な決まりはありません。魅力の詰まった配当貴族について詳しく解説します。

配当貴族について知りたい!誰も教えてくれなかった米国株の攻略法

株式投資で得られる利益には、値上がり時に売却して差額を得られるキャピタルゲインと、配当によるインカムゲインがあります。配当は株式を保有している間は定期的に受け取れるため、こちらを重視している方も多いでしょう。そうした中、外国株に目を向けると、米国株の中には「配当貴族」と呼ばれる銘柄があります。これは長期的に増配をつづける優良株のことです。ここでは配当貴族について、その意味や具体的な銘柄、投資信託を通じた投資の方法などを解説していきます。

配当貴族、配当貴族指数について解説

配当貴族、配当貴族指数について解説

「配当貴族(はいとうきぞく)」は、あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、ある特徴を持った企業のことを指しています。その特徴とは「長期間にわたって、配当の金額を増やしつづけている」ということです。企業は株主への利益還元として、配当を行います。しかし配当は必ず行われるわけではありません。その年の業績によっては、配当の金額を減らすこともあり、全く配当を行わないこともあるのです。そうした中、毎年増配を続けるのは大変なことと言えるでしょう。

 

配当貴族と呼ばれる株の銘柄は、どのような値動きをするのでしょうか。これを知るには「配当貴族指数」が役立ちます。配当貴族指数は、株価指数のひとつ。日経平均株価のように、いくつかの銘柄を集めて算出したもので、その全体的な株価の動きを示します。配当貴族指数でよく知られているのは、「S&P500配当貴族指数」。S&P500はアメリカの代表的な500の企業の株式を集めた株価指数です。S&P500配当貴族指数は、その中でも25年間連続して増配している企業を集めたものとなっています。

 

例えば2000年から2019年における、S&P500とS&P500配当貴族指数の動きを比較してみましょう。そうすると、S&P500配当貴族指数の方が大きく値を上げていて、配当貴族銘柄への投資がより大きな利益につながっていたことが分かります。

配当貴族銘柄にはどんなものがある?

配当貴族銘柄にはどんなものがある?

それでは具体的な配当貴族銘柄をいくつか見てみましょう。S&P500配当貴族指数に含まれる企業の中からピックアップしてみます。まずは「ジョンソン・エンド・ジョンソン(Johnson & Johnson)」。ヘルスケア関連の多国籍企業です。日本でも医療・衛生用品などを取り扱っています。連続増配年数は55年。長期にわたる増配をつづけていて、配当貴族と呼ばれるのにふさわしい企業となっています。2019年時点での予想配当利回りは2.7%です。

 

2020年のS&P500配当貴族指数には、64の銘柄が含まれています。その中には「ウォルマート(Walmart Inc.)」も含まれています。ウォルマートはアメリカに本部を置く、世界最大のスーパーマーケットチェーン。日本にも進出していて、西友を子会社化しました。ウォルマートの連続増配年数は45年。こちらも増配を長く続ける配当貴族です。予想配当利回りは1.8%となっています。

 

配当利回りを見ると、配当貴族というわりにはあまり利回りが高くない、という印象を持つかもしれません。しかし配当利回りは、配当の金額を株価で割ったもの。株価が上昇すると、配当利回りは低くなります。増配への期待から、多くの投資家によって買われているという面もあると考えられます。

株式だけじゃない!配当貴族に投資する方法

株式だけじゃない!配当貴族に投資する方法

配当貴族銘柄に投資したい場合、まず考えられるのは、先ほど挙げたような銘柄の株式を購入することです。S&P500配当貴族指数に含まれる銘柄から、気になるものを探すのも良いでしょう。楽天証券は米国株式を取り扱っていて、その中にはジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)ウォルマート(WMT)も含まれます。

 

配当貴族銘柄は数多くあるため、投資先を絞るのが難しいという場合もあるでしょう。その場合、投資信託を利用するとより広い銘柄に投資することができます。

 

配当貴族に投資できる投資信託のひとつに「SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン」があります。これは先ほど挙げたS&P500配当貴族指数に連動するタイプの投資信託です(税引後配当込み・円換算ベース)。こちらも楽天証券での購入が可能。100円から配当貴族に投資できます。この投資信託の購入は、S&P500配当貴族指数に含まれる銘柄を全て買うのと同じ効果があるので、長期的に積み立てる投資法も有効でしょう。

配当貴族の落とし穴!注意すべき点とは

配当貴族の落とし穴!注意すべき点とは

外国株式へ投資する際には、特有の注意点があります。そのひとつが為替リスク。例えばS&P500配当貴族指数に含まれる銘柄に投資するのであれば、米ドルと円の値動きからの影響を受けます。ドル円が円安方向、つまり1ドルが100円から120円になるような場合は、円に換算した場合の値上がり益や配当額が増えます。しかし円高方向、つまり1ドルが100円から80円に動くようなときは、円に換算したときの株価や配当の金額が減ってしまうので注意しましょう。

 

もうひとつ知っておきたいのが、配当への課税の問題。海外の高配当株に投資した場合、配当に対して海外と日本で二重に課税されることがあります。米国株だと、アメリカで10%、日本で20.315%が配当に課税され源泉徴収されます。これについては「外国税額控除」が受けられるので、アメリカで課税された分は確定申告によって取り戻すことが可能です。

 

このように配当貴族は、米国株の中でも長期的に増配をつづける優良企業。市場での人気も高いようです。関心があれば、投資にチャレンジしてみましょう。楽天証券ではS&P500配当貴族指数に連動する投資信託が購入でき、指数に含まれる個別銘柄への投資も可能です。気軽にスタートするのであれば、投資信託を少額で毎月積み立てるのが良いでしょう。

  • 著者:黒川ヤスヒトさん

    証券会社でリテール営業を経験し、AFP資格を取得。
    現在ライターとして、パーソナルファイナンスに関する情報の発信を手がけています。
    関心分野は、ライフプランに関する意識調査や最新の金融商品・サービスなど。


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