ロールオーバーとは?NISA口座利用者なら知っておきたいメリット・デメリット

更新日:2021/02/12

ロールオーバーとは、NISA口座で非課税期間が終了した商品を別のNISA口座に移管して引き続き非課税で保有する方法です。

ロールオーバーとは?NISA口座利用者なら知っておきたいメリット・デメリット

一般NISAの非課税期間は最長で5年間です。その期間が満了したら、保有している商品は課税口座(特定口座、一般口座)に払い出されます。期間終了前に保有商品をロールオーバーすれば、非課税のまま保有し続けることができます。しかしロールオーバーにはメリットだけでなくデメリットもあるため、必ずしもロールオーバーするのが正解ではありません。ロールオーバーとはどんな制度なのか、詳しく説明します。

ロールオーバーとは

一般NISAで2016年に購入した商品は、2020年末に非課税期間が終わります。これをNISA口座に移管し、引き続き保有するのがロールオーバーです。

 

ロールオーバーは1年間に買った商品のすべて移管するのではなく、任意の商品だけを選べます。非課税期間が満了した商品は自動的に課税口座に払い出されるので、すべてロールオーバーしないのであれば、手続きは不要です。

ロールオーバーのメリット

ロールオーバーのメリット

・引き続き非課税口座で保有できる
ロールオーバーすれば、引き続き非課税の恩恵が受けられます。特に配当株でメリットが大きいです。たとえば年1万円の配当が出る株を保有していたとしましょう。課税口座では約2,000円の税金が引かれますが、NISA口座なら非課税です。5年間で約1万円の節税になります。

 

・120万円を超えていたとしてもロールオーバーできる
NISA口座で購入した商品なら、移管時に評価額が120万を超えていてもロールオーバーできます。さらなる値上がりが期待できる株なら、引き続きNISA口座で保有することで節税効果が高まるでしょう。

ロールオーバーのデメリット

ロールオーバーのデメリット

・翌年のNISA枠を圧迫する
ロールオーバーは翌年のNISA枠を使用します。2016年に購入し、2020年末に満了を迎える商品をロールオーバーしたら、2021年のNISA枠が使われることに。これは移管時の評価額で計算されるので、120万円を超える商品をロールオーバーしたら、翌年はNISA枠での新規買付ができません。

 

・下がり続けている株では非課税の意味がない
NISAで非課税になるのは値上がり益と配当益です。業績が悪化し、無配当で株価が下がり続けているような銘柄では、NISA口座の恩恵が受けられません。

 

それどころか、損益通算ができないというデメリットがあります。課税口座であれば、A株でマイナス1万円、B株でプラス1万円になった場合、通算で0円ということで非課税にできます。一方、NISA口座のA株でマイナス1万円、課税口座のB株でプラス1万円になったら、損益通算できず、B株のプラス1万円に課税されてしまうのです。

 

・NISA種別と金融機関によってはロールオーバーできない
ロールオーバーできるのは、同じ金融機関のNISA口座に限られます。「4年前はA証券で一般NISAを利用していたけれど、今はB証券でつみたてNISAをしている」という人は、そのままではロールオーバーできません。翌年のNISA口座をA証券の一般NISAに戻したうえでロールオーバーする必要があります。

ロールオーバーの手続き方法

ロールオーバーの手続き方法

ロールオーバーの手続きは証券会社によって異なります。Webだけで完結する会社もあれば、書類に記入して郵送する会社もあります。

 

楽天証券の2020年のロールオーバー手続きを例に挙げると、以下の2通りの方法があります。
・スマホサイトでロールオーバーを申し込み、本人確認書類をアップロード
・申込書を請求して郵送で提出

 

締切は証券会社によって異なります。早いところでは11月中に締め切られてしまうので、気付いたときにすぐ行うことをおすすめします。

ロールオーバーを忘れるとどうなる?

ロールオーバーの手続きをせずに期間満了を迎えると、保有していた商品は自動的に課税口座に移ります。移してしまったあとにやっぱりNISA口座で保有したいと思ったら、いったん売却してNISA口座で買い直しましょう。

 

もちろん、そのまま課税口座で保有するのも構いません。NISAの枠を使わずに済むので、新たに別の商品を非課税で買付できます。

 

課税口座には期間満了時の評価額で移管されます。たとえばNISA口座で10万円で買った株が、期間満了時に12万円になっていたら、課税口座には12万円で移管されます。12万円ですぐに売ったとしたら、課税口座での利益は0円なので、税金がかかりません。つまり、10万円から12万円になった分は非課税なのです。

 

NISAの非課税期間が延長に!はじめるなら今

現行のNISA制度は2023年で終了しますが、2024年からは新NISAがはじまります。新NISAは1階部分(20万円)と2階部分(102万円)の2階建てで、2階部分を利用するには1階部分の利用が必須です。1階部分は従来のつみたてNISA、2階部分は従来の一般NISAとほぼ同じです。すでにNISA口座を開設していた人は、2階のみの利用ができます。まだNISAをはじめていない人は、いまのうちからはじめておくとよいでしょう。

 

楽天証券ではNISA口座での国内株式の取引手数料無料です。楽天ポイント楽天カードで株や投資信託が購入できるのも魅力のひとつ。普段から楽天グループのサービスを利用している人は、検討してみてはいかがでしょうか?

  • 著者:宮島ムーさん

    関西に住む子育て中の主婦です。 お金や不動産に興味があり、日商簿記1級・FP2級・宅建などの資格を独学で取得しました。 記事ではなるべく専門用語を使わず、わかりやすく説明するよう心がけています。
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