マネ活 副業・兼業研究会 第2回 株式会社女子マネ代表取締役 中里桃子さん

マネ活 副業・兼業研究会 第2回 株式会社女子マネ代表取締役 中里桃子さん

会社員やフリーランスの副業・兼業で収入を今より増やしたいと思うものの、どう始めたらよいかわからない、自分のどんなスキルが収入になるのか不安でまだ一歩踏み出せない。そんな女性達のお悩みを解決すべく、副業ジャンルの各プロフェッショナルな方たちにお話をうかがいます。

第2回は株式会社女子マネ代表取締役の中里桃子さん。女子マネはオンラインサロンのコンサルティングや事務局代行サービスなどを行う会社。会社員時代にマーケティング力を活かした副業で美容サロンの立ち上げや読書会の主催などを経験し、後に起業。副業により得意な事や楽しいと感じる事を見つけて仕事にして、収入も後から付いてくる理想的な働き方のヒントをうかがいました。
中里桃子さん
中里桃子さん

Q1.「副業」を始めたきっかけは何ですか?

2013年当時、会社員時代に下っ端の現場から「本社の事業責任者」という大抜擢をしてもらったんです。転職してまだ6カ月の頃でした。

 

ただ、その任命をしてくれた創業オーナーが、私が着任してすぐに株を売っていなくなってしまい、後ろ盾をなくした私は会社の中で孤立しました。色んな人と協力して進めなくてはいけないのに、ポッと出の新オーナー社長の権力を借りて人を動かしていたような状態だったので。

 

その頃に気晴らしに出かけた社外の読書プレゼン会(ビブリオバトルという本の書評をプレゼンするイベント)がとても面白かったんです。私が会社で上手くいってないことを知らない、全くゼロベースの人たちに囲まれて、思う存分自分の想いを発表していました。会社では誰も私の話なんて聞いてくれないのに、プレゼンの5分間みんな一生懸命聞いてくれるのが気持ちよかった。さらに、初参戦ながら3位に入賞してしまったんです。

 

主催者のかたに「すっごく楽しかった!」と長文の御礼メールを送ったんです。そしたら「一緒に主宰しませんか?」と誘って頂いたのが副業を始めたキッカケです。会社ではイケてない自分も、この場所でなら輝けるかも、と思いました。

Q2. コミュニティやサロンは副業としてどんなふうに活用できますか?副業との相性を教えてください。

会社員の副業の一歩目として、社外のコミュニティやオンラインサロンに参加をすることはとても良いことだと思います。まず、会社の中では「すでに出来ること」以外は依頼されません。タダでさえ会社は人を減らしてカツカツなのに、社員に今の仕事(役割)以外のことをやらせて、成長をゆっくり待つという機会を与えてくれるところはありません。

 

人生100年時代と言って、1つのスキルで定年まで逃げ切れるはずがないのに、今の仕事を回すのに大体精一杯だから、会社員がキャリア開発をする機会も減ってきています。私が30歳くらいの頃に感じていましたが、会社から与えられた仕事だけをこなすのでは、自己実現がしづらい。

 

だから、やりたいことに近いことを既に取り組んでいる人がいるオンラインサロンに参加をするのは、自分の「やってみたい」に近づく一歩としてとても手軽にできます。また、サロンのなかで誰かを手伝ったりプロジェクトに参加するのは、大抵が無償のボランティアになるので、期待値も高くありませんから気軽に挑戦させてもらえることが多いです。

 

「副業」っていうと、まずお金をいくら稼げるの?と考えがちですが、まずそれが自分にできそうなのか、やってみて楽しく思えるのか、ということを検証した方がいいかと思います。何も検証しないままそのジャンルに関して資格を取るために学校に通ってみるのはナンセンス。軽く味見をするために、サロンを活用したら良いのではないかと思います。

 

また、「サロン運営」に関しては、主宰の方がいてお手伝いをするという意味では適正もありますが、自分が中心に立って人を集めるポジションでなければ取り組みやすいと思います。

イベント開催時の一コマ

イベント開催時の一コマ


Q3. ぶっちゃけ、コミュニティとオンラインサロンって誰でもできるものですか?

誰もができる訳がありません。そもそも、忙しい現代なのにどこの馬の骨とも分からない人のコミュニティやオンラインサロン(この場合、オンラインサロンは毎月課金して参加するコミュニティと定義しています)に、参加したいと思いますか?タダでもそんな暇はないって思いませんか?

 

コミュニティやサロンを主宰するなら、それなりに「何をするのか」「なぜやるのか」「参加した人がどうなれるのか」を語れなければいけません。

Q4. 10年後20年後は…?副業未来予想図

10年、20年後の副業は、お金を稼ぐ方法からコミュニケーションツールになっていると思います。副業は、毎月楽々5万円稼げるなど、そういうイメージのものが昔流行りましたが、そういうお金を稼ぐ副業は、世の中から消えていくと思います。

 

お金よりも信用が大事とは言われて久しいですが、信用や人との繋がりを作るために、いかに人と交換できる「自分の得意なスキル」(得意だと労力=コストも低いから)を用意しておけるか、がポイントになってくると思います。

Q5. 中里さんにとって「副業」とは?

私にとって副業は試着です。その仕事やその役割が、自分にフィットするかどうかを気軽に試すもの。私自身がマッサージ屋の経営、貸し会議室オーナー、ライター、文字起こし作業員、起業コンサルなどさまざま体験しましたが、試着だからこそ「あ、違うな」と思ったらさっと捨てられます。

 

一番もったいないのは、「夢」を腐ってしまうまで持っておくこと。一遍やってみたら好きか嫌いかが分かるのに。私は沢山チャレンジして沢山希望が途絶えてきましたけど、腐った卵を温め続けて死ぬくらいなら、たくさん卵を温めて本当に好きになれることを探す人生を送りたいと思います。

  • 中里桃子 株式会社女子マネ代表取締役
    コミュニティマネージャー/パートナーシップ研究家

    同志社大学を卒業後、広告会社に入社。会社員の傍ら、自らのマーケティング力・企画力を武器に、副業で美容サロンの立ち上げや貸会議室の経営、読書会の主催などを行い、2016年に起業。サポートしたオンラインサロンは40社を超え、受講生は1300名を超える。
    著書に、『人生が変わる「オンラインサロン」超活用術』(PHP研究所)、『オンラインサロンのつくりかた』(技術評論社)等。


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