Question

自営業の国民年金と会社員の厚生年金とで、老後の暮らしが違うってほんと?

更新日:2019/12/20

夫はフリーランスで仕事をしている個人事業主(年収800万円)で現在は国民年金のみ、妻(私)は会社員(年収800万円)で厚生年金に加入している子なし夫婦です。

妻(36歳):会社員歴15年
夫(38歳):会社員歴10年、フリーランス歴3年

国民年金は少ないと良く聞きますが、実際年金暮らしで、どれほど違うのか知りたいです。

年齢:30代
職業:会社員
世帯年収:1,500万円以上
ペンネーム:赤松

 

Answer

国民年金のみに、全期間にあたる40年間加入した人の今年度の年金受給額は約78万円(月約6.5万円)です。国民年金の場合は収入の影響はなく、加入期間に応じて金額が変わりますが、年間約78万円が通常最大額になるというのがざっくりとした目安になります。

 

2019年6月末の実態の統計を確認すると、国民年金加入者は月額5万5,900円、厚生年金加入者は月額10万2,126円が平均の受給額となっています。平均額が倍額程度のため、確かに国民年金と厚生年金では年金暮らしに入った時の暮らし向きは大きく異なると考えられます。

 

若い頃は年収800万円より少なく、これからは年収800万円よりも上がっていくと仮定して、生涯で「平均的に年収800万円」を得た場合を想定して受給年金額を計算してみます。仮に会社員38年間の平均が上記の通りで、大学生の2年間は国民年金に加入していた場合で、受給できる年金額は約230万円(月約19.4万円)になります。赤松さんのご家庭においては、赤松さんご自身の受給年金額がこちらに近くなるかもしれません。

 

一方、会社員として10年間勤務している時の年収が同じく平均だと800万円で、以降、個人事業主として国民年金に加入(学生時代も含めて40年間)する場合、受給できる年金額は約120万円(月約9.9万円)になります。赤松さんのご家庭においては旦那さまの受給額がこちらに近くなるかもしれませんね。

 

個人事業主の場合、付加保険料を払ったり、小規模企業共済とiDeCoを組み合わせて最大年間165.6万円の所得控除を受けて減税を行いながら老後の資金を準備することもできます。収入が高く厚生年金の加入期間が一定期間あるご夫婦なので、ある程度まとまった金額の受給が期待されますが、個人事業主の場合は、制度もしっかり活用しながらセカンドライフ対策をした方が有利になりそうですね。

 

なお、毎年誕生月に届く「ねんきん定期便」に記載されたアクセスIDとメールアドレスを登録して「ねんきんネット」にログインできるように設定すると、今のままの納付を続けた場合に受給できる年金額や、今は会社員だけど将来フリーランスに転身した場合に受給できる年金額などをシミュレーションできます。

 

一度、ご自身の納付実績のデータを元にねんきんネットで試算してみるのも良いですね。

回答者:ファイナンシャルプランナー 風呂内 亜矢さん

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳のとき、貯蓄80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し賃料収入を得ている。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか(祥伝社)』、『ほったらかしでもなぜか貯まる!(主婦の友社)#なぜたま!』などがある。

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